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> No.1262[元記事へ]
>遙さん
女絵師の話です。単行本は『花鎮めの祀り』。
北政所というか高台院ですけど。
又兵衛の母の父が本願寺の坊官(刑部卿:実在)で、
二人が語り合う場面があります。
刑部卿「なぜ大坂城を出てしまわれたのです? あなた様がいてくださったらあのような(家康の)横暴を許しはしないものを このまま秀頼様をお見捨てになるのですか?」
高台院「飾りを下ろしこの世への執着を断った時に私は思い定めたのですよ 豊臣の天下は太閤殿下一代限りのものと 水は流れるべきところに流れるでしょう たとえそれが江戸に向かおうと止めてはなりません」
また、高台院の屋敷に潜入し毒を盛ろうとした者が追い詰められ、庭で自害したとき、すかさず、
高台院「騒ぐでない 誰の手の者かなどの詮議は無用 その男は急な病で亡くなったのです 遺体は狩野家に引き取らせなさい」
と言い放ち、そのあとで、
刑部卿「よろしいのですか?
高台院「騒ぎ立てたところで何の益もない」
刑部卿「やはり石田様が…?」
高台院「あの男にそれだけの度胸があると思われぬ 家老の誰かであろう」
…カッコいいです。(赤字は私の趣味です<(_ _)>)
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